食育の目標
1. 食育の目標
「保育所における食育に関する指針」の目標と内容
現在を最もよく生き、かつ生涯にわたって健康で質の高い生活を
送る基本としての「食を営む力」の育成に向け、その基礎を培う
食事は身体の成長のみならず、心や豊かな情緒を育む人格形成にも影響する栄養の根源です。
いのちの維持だけでなく、人として社会で生きることが出来る人間関係や文化にも関わってくる大切なcultureでもあります。
食べる事を通して、人とのつながりを築き、異文化を知り、多様な価値観に親しむことが出来るのです。
また「私たちの身体は、私たちが食べたもので出来ている」のです。
栄養バランスの欠いた偏った食事や、自然物ではない添加物、農薬を過剰に使った生産物等、これから90年100年生きていく乳幼児には可能な限り摂取を避けたいところです。
当園では、こころとからだの健康のために、最良の食の環境を整えたいと考えています。
2. 栄養目標量
当園における給与栄養目標量(2019年度参考)は下記の通りです。
当園では、上記目標量により、成長年齢に添った栄養量の提供を心掛けています。
お子様によっては少食であったり、苦手な食材があったりしますが、保護者様と連携し、より良い成長に寄与する方向に進めて行きたいと考えます。
また、上記の厚生労働省が定めた栄養量による献立ですので、この栄養量を上回る過剰摂取は避けたいと考えています。
3. 献立と食材について
人として最も著しい成長期にある乳幼児にふさわしい、栄養バランスのとれた献立を提供しています。
こころとからだづくりの基礎になるビタミン・ミネラル分を豊富に、必要なたんぱく質等成分を考慮して栄養士が立案しています。
素材は国産にこだわり、出来るだけ有機栽培のものを、調味料を含めて外国産のものは極力使用しない努力を続けています。
0歳児クラスの離乳食は、咀嚼や嚥下等の発達段階に応じた調理方法にて作成し、一人ひとりの成長に応じた安全かつ満足感の得られる献立に工夫しています。
食物アレルギーのある子どもさんに対しては、定められた医師の指示書「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」に基づき、保護者・栄養士・看護師・担任・園長で情報共有を行い、安全と食育の観点から支援させていただきます。
4. 自園調理の力
当園は園内の調理室で、管理栄養士・栄養士・調理師の有資格職員にて自園調理を行っています。
保健所・区役所等行政監督官庁の指導のもと、衛生的な環境下での調理を行っています。
幼児クラスでは、園庭のプランターで野菜の栽培をして、収穫物を調理して食べることもあります。近所のスーパーマーケットに行き、本物の素材を見て、購入し、それを調理して食べることもあります。子どもたちの興味関心に基づいた「生きた食育」を提供することが出来ます。
子どもたちに食文化を伝えたい、季節を感じてもらいたいという思いから、行事食も大切にしています。また、毎月お誕生会には、工夫を凝らした特別メニューで子供たちの成長をお祝いしています。
また、乳幼児にとってはおやつも大切な栄養摂取の機会です。おひるごはんと同様に、栄養価や身体に優しい素材を用いての「手作りおやつ」の提供に力を入れています。給食室では新たな手作りおやつの開発に調理師たちが積極的に創意工夫を続けています。(子ども達の「おいし~い」の声を聴くことが生き甲斐です)
5. 『和食中心、ときどき洋食、まごわやさしい』を重視したメニュー構成
日本では昔から、お米を主食に、野菜・芋・魚介類・海藻類などを使ったおかず(副食)という食生活が一般的でした。
その後第二次大戦後の高度成長期に洋食文化が流入し、食生活が変化しました。その中で、肥満や生活習慣病などの病気が増加してきました。
ユネスコの無形文化遺産に従来の日本食が登録されたのも、栄養バランスのよい食品構成が認められたわけです。
この日本の伝統食に使われる食品の頭文字を表したものが「まごわやさしい」です。
ま:まめ
大豆、あずきなどの豆類、納豆、豆腐、油揚げ、味噌などの大豆加工品。大豆は「畑の肉」とも呼ばれ、良質のたんぱく質、ミネラルが豊富。
コレステロールを減らす作用のある脂質も多く含む。ご:ごま
ごまの他、ナッツ、くるみ、ぎんなんなど。たんぱく質、脂質、ミネラルがたっぷり。活性酸素を防ぐ抗酸化栄養素を含むことでも知られる。
刻んだり、すりつぶしたりすることで、料理に活用。わ:わかめ
わかめの他、ひじき、のり、昆布、もずくなどの海藻類。カルシウムなどのミネラル、食物繊維が豊富。新陳代謝を活発にします。
海藻類は酢や油と組み合わせると、効率よく摂取できる。や:やさい
野菜全般。ビタミン、ミネラルが豊富。皮膚や粘膜を健康に保ち、抵抗力を維持する働きも期待できる。
煮たり炒めたりするとたくさん食べることができる。さ:さかな
魚類。白身魚も赤身魚も、たんぱく質の栄養価は肉類に負けない。
青魚日含まれるDHAやEPA、タウリンも含み、血液中のコレステロールを減らして血液をサラサラにする働きや、疲労回復にも効果がある。し:しいたけ
しいたけの他、しめじ、まいたけ、エリンギ、マッシュルームなどきのこ類。ビタミンやミネラル、食物繊維の宝庫です。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富に含む。い:いも
じゃがいも、さつまいも、里芋、こんにゃくなど。炭水化物、糖質、ビタミンC、食物繊維が豊富。
根菜類は、腸内環境を整える働きもある。
6. 身体にいいものをバランスよく
かつおや昆布やいりこの天然の素材から出汁を取っています。合成した化学粉末のだしは使いません。
精製した塩や砂糖はなるべく減らし、身体に優しい自然素材を使っています。
主食となるお米は山形県のエコファーマ認定農園で特別に低農薬栽培されたものを、白米よりも栄養価の高い七分つき米にして使っています。
また玄米や胚芽米、押し麦も積極的に活用しています。
精製した砂糖が含まれる市販のケーキやチョコレート・炭酸飲料・ジュース類等は一切提供しません。
これらは虫歯の原因になるだけでなく、体内の血糖値に影響し、脳内神経伝達物質の異常反応により、甘い物依存症や鬱病・骨粗鬆症を招く原因になることが広く知られているからです。
その他にも危険な食品添加物や健康に疑問がある遺伝子組み換え食品等は極力排除する方針です。
将来を担う子どもたちの「心と身体を守る食事」でありたいと考えています。
7. よく噛む給食
給食では、よく噛むことをポイントの一つにしています。七分づき米や玄米、胚芽米、根菜がたっぷり入った和風のカレー、スティックきゅうりやおやつのいりこなどよく噛んで食べる献立を取り入れるほか、食材の切り方などにも工夫しています。
よく噛んで食べる習慣をつけると様々ないい効果があります。日本咀嚼学会が、よく噛むことの8つの効果を覚えやすいように作られた標語が「ひみこのはがいーぜ(卑弥呼の歯がいーぜ)」です。

ひ:肥満防止
よく噛むことで満足感が得られ、食べすぎを防止することができます。
み:味覚の発達
よく噛むことで素材そのものの味がわかるようになり、味覚の発達につながります。
こ:言葉の発音をはっきり
よく噛むことで顎が発達し、歯が正しく生えそろってかみ合わせが良くなります。
口が適切に開き、はっきりと正しい発音ができるようになります。の:脳の発達
よく噛むことでこめかみ付近がよく働き、脳への血流が良くなり、脳の活性化に役立ちます。
は:歯の病気予防
よく噛むと顎が発達するので歯がきれいに生えます。
また、歯の表面が磨かれ、唾液の分泌が良くなり、虫歯や歯周病の予防につながります。が:がん予防
唾液には、食品の発がん性を抑える成分が含まれていると言われています。
よく噛むことで唾液と食べ物が良く混ざり、がん予防に役立つと言われています。いー:胃腸快調
よく噛むことは消化吸収をよくし、胃腸の働きを活発にします。
ぜ:全力投球
噛みしめる力を育てることにより、全身に力が入り、体力や運動神経、集中力を養うことが期待できます。
8. 給食献立の「見える可」に取組んでいます
平日に提供するお給食とおやつを画像にして、キッズリーアプリで保護者様のスマートフォンに配信しています。
メニューと実物の画像をお送りしますので、お子さまがどんなものを食べたのか確認でき、ご家庭での話題作りにも役立ちます。
食に興味のある子どもを育て、食を楽しめる子どもに成長してほしいと願っています。
「食」は「いのち」と「こころ」を創る幸せの根源です。
さゆり保育園は、乳幼児の成長発達の礎となる「食育」に積極的に取り組んでいます。
献立について
食を通して五感を感じ、人としての情緒を育む食育メニューを提供しています。

普段の日の給食
季節に応じた旬の素材を用い、その時々の食文化を提供しています。
※名称をクリックするとメニュー内容が表示されます。

イワシと野菜の天ぷらごはん
- ごはん
- 天ぷら(いわし・さつま芋・れんこん)
- キャベツの和風サラダ
- みそ汁
- オレンジ

カジキマグロのねぎみそ焼き
- 麦ごはん
- カジキマグロのねぎみそ焼き
- ミニトマト
- 春雨の酢の物
- かきたま汁
- バナナ

かぼちゃのコロッケ
- ロールパン
- かぼちゃコロッケ
- ブロッコリーの塩ゆで
- 拌三絲サラダ
- 夏野菜スープ
- メロン

サケのカレームニエル
- ごはん
- サケのカレームニエル
- トマト
- 豆腐と野菜のチャンプルー
- みそ汁
- きよみオレンジ

じゃこと切り干し大根の厚焼き卵と手作りかつおふりかけごはん
- 手作りかつおふりかけごはん
- じゃこと切り干し大根の厚焼き卵
- ブロッコリーの塩ゆで
- ミルキーサラダ
- みそ汁
- すいか

ドライカレー
- ドライカレー
- キャベツとえのきの煮びたし
- すまし汁
- いよかん

ハンバーガーランチ
- ハンバーガー
- トマト
- ブロッコリーの塩ゆで
- かぼちゃサラダ
- 野菜スープ
- すいか

ビビンバごはん
- ビビンバ
- じゃが芋の煮物
- すまし汁
- メロン

ワカメごはん
- ワカメごはん
- 豆腐の旨煮
- 野菜のおかか炒め
- みそ汁
- すいか

夏野菜ベジカレー
- 夏野菜ベジカレー
- 酢の物
- すまし汁
- バナナ

菜の花団子
- 手作りかつおふりかけごはん
- 菜の花団子
- スナップエンドウの塩ゆで
- ひじきサラダ
- みそ汁
- バナナ

秋のさつまいもごはん
- さつまいもごはん
- 肉バーグと白菜の煮込み
- 大豆の五目煮
- みそ汁
- 柿

秋のサンマのひつまぶし風ごはん
- サンマのひつまぶし風ごはん
- ほうれん草の磯和え
- 豚汁
- りんご

秋の栗ごはん
- 栗ごはん
- ぶりの照り焼き
- 青菜添え
- れんこんと人参の炒め物
- けんちん汁
- 梨

秋の松茸ごはん
- 松茸ごはん
- 魚のステーキ
- トマト
- 青菜添え
- キャベツの甘酢炒め
- すまし汁
- りんご

春のタケノコごはん
- タケノコごはん
- 芋と鶏肉のからめ煮
- 三色煮びたし
- すまし汁
- いちご

焼き鳥ごはん
- 焼き鳥ごはん
- 夏野菜のみそ炒め
- すまし汁
- すいか

豆腐ステーキの肉味噌
- ごはん
- 豆腐ステーキの肉味噌
- 切り干し大根の炒り煮
- すまし汁
- いちご
ハレの日の給食
※名称をクリックするとメニュー内容が表示されます。

こどもの日
- こいのぼりランチ
- 魚フライ
- ブロッコリーの塩ゆで
- チンゲン菜とえのきの煮びたし
- 若竹汁
- バナナ

七夕
- ちらし寿司
- 冬瓜のそぼろ煮
- すまし汁
- すいか

誕生会のワンプレートランチ
- チーズハンバーガー
- ブロッコリーの塩ゆで
- ミニトマト
- 拌三絲サラダ
- 野菜スープ
- オレンジ

散歩遠足用特製お弁当
- おにぎり
- 魚のステーキ
- 人参の甘煮
- ミニトマト
- 野菜のソテー
- みそ汁
- りんご
- ゼリー

クリスマス
- キャロットライス
- ハンバーグ
- ブロッコリーの塩ゆで
- フライドポテト
- カラフルサラダ
- マカロニスープ
- みかん

節分
- 鬼さんカレー
- ちりめんサラダ
- かみなり汁
- いちご

ひな祭り
- ちらし寿司
- 鶏の塩麴焼き
- 青菜のごま煮びたし
- すまし汁
- オレンジ

就学祝い
- 赤飯
- 鶏のから揚げ
- フライドポテト
- ミニトマト
- 菜の花のおかか炒め
- すまし汁
- いちご

全国ご当地シリーズ 愛知県
- みそカツ丼
- 煮和え
- 八杯汁
- メロン

世界の料理シリーズ アメリカ合衆国
- ジャンバラヤ
- コールスローサラダ
- チキンスープ
- オレンジ
普段のおやつ
単なる補食にとどまらず、心にも栄養を提供出来るように、丁寧に手作りしています

さつまいも蒸かし饅頭

ソーセージピザ

ひじきおにぎり、そら豆添え

マカロニきなこ

甘くない手作りドーナッツ

五目おにぎり

手作りあじさいゼリー

手作りカボチャチップス

手作りカルシウムトースト

手作りきな粉クッキー

手作りサモサ

手作りフルーツゼリー

手作り野菜チップス盛り合わせ

青菜と小魚のおにぎり

大人気の焼きそば

野菜のミニピッツア

茹でトウモロコシとごぼうチップス

くずもちきなこ掛け

ココア揚げパン
ハレの日のお楽しみおやつ

恵方巻ロールサンド

七夕そうめん

お月見だんご

手作りフルーツケーキ

クリスマスケーキ1

クリスマスケーキ2

さつまいもモンブラン
離乳食
赤ちゃんの食事はゴックン期・モグモグ期を経てカミカミ期へと発達していきます。子どもの成長に応じて適切に、初期・中期・後期に分けた調理法で提供しています

離乳食初期
- おかゆ(7~10倍がゆ)
- 二色煮(じゃが芋・人参)
- 冬瓜のだし煮(冬瓜・小松菜)
- バナナ

離乳食中期 午前食
- おかゆ(5倍がゆ)
- 魚と野菜の煮物(カレイ・玉ねぎ・人参)
- 葉野菜の含め煮(キャベツ・小松菜)
- バナナ

離乳食中期 午後食
- 人参がゆ
- 高野豆腐の含め煮(高野豆腐・小松菜)

離乳食後期 午前食
- おかゆ(3倍がゆ)
- かぶのそぼろ煮(鶏ささみ・かぶ・かぶの葉)
- 人参の甘煮
- バナナ

離乳食後期 午後食
- わかめがゆ
- 豆腐の野菜あんかけ(豆腐・玉ねぎ・人参・さやいんげん)