朝の健康観察と保育園での受け入れについて

大人と違って、子どもの体調は急激に変化します。顔色・食欲・元気がないなど、保育園に行っても大丈夫かどうか、目で確かめて下さい。その結果、体調のすぐれない時はお休みしてください。また、保育中に体調の変化があった場合は、園から保護者様に連絡を入れ、医療機関の受診や予定の帰宅時間より早いお迎えをお願いします。

お子様の登園を控えるのが望ましい場合

発熱のとき

*発熱期間と同日の回復期間が必要
■ 朝から37.5℃を超えた熱とともに
元気がなく機嫌が悪い
食欲がなく朝食・水分が摂れていない
■ 24時間以内に解熱剤を使用している
■ 24時間以内に38℃以上の熱が出ていた
*1歳以下の乳児の場合は(上記にプラスして)
■ 平熱より1℃以上高いとき(38℃以上あるとき)

下痢のとき

■ 24時間以内に2回以上の下痢便(水様便)がある
■ 食事や水分を摂ると下痢がある(1日に4回以上の下痢)
■ 下痢に伴い、体温がいつもより高めである
■ 朝、排尿がない
■ 機嫌が悪く、元気がない
■ 顔色が悪くぐったりしている

咳のあるとき

*前日に発熱がなくても
■ 夜間しばしば咳のために起きる
■ 喘鳴や呼吸困難がある
■ 呼吸が速い
■ 37.5℃以上の熱を伴っている
■ 元気がなく機嫌が悪い
■ 食欲がなく朝食・水分が摂れない
■ 少し動いただけで咳が出る

嘔吐のあるとき

■ 24時間以内に2回以上の嘔吐がある
■ 嘔吐に伴い、いつもより体温が高めである
■ 食欲がなく、水分もほしがらない
■ 機嫌が悪く、元気がない
■ 顔色が悪くぐったりしている

発しんのあるとき

■ 発熱とともに発しんのあるとき
■ 今までになかった発しんが出て、感染症が疑われ、医師より登園を控えるよう指示されたとき
■ 口内炎のため水分や食事がとれないとき
■ とびひ
顔等で患部を覆えないとき
浸出液が多く他児への感染のおそれがあるとき
かゆみが強く手で患部を掻いてしまうとき

早めのお迎えをお願いする場合

体温が38.0℃以上になった場合(37.5℃以上の場合でも、全身状態を診た上でご連絡します)
嘔吐または下痢や白い便が2回以上続く場合
感染症の疑いがある場合
37.5℃以下でも、ぐったりしていたり、普段と比べて機嫌が悪い場合
普段と比べ、かなり食欲がない場合
医療機関の受診が必要と思われるケガをした場合


当保育園では、行政が定めた医療や保健のルールに則って、お子様の日頃の健康管理と保育を行っています。
保護者様もそのルールをご理解いただき、ご協力をお願いします。


  • お家で薬の服用や傷の処置をされた場合は、必ず園に教えてください。

    園では、お家での薬の使用状況を知らないと、副作用や、効果がきれた後の体調変化などが把握出来ません。
    「薬を使っているからお預かり出来ない」ということではありませんので、ご家庭で与薬(飲み薬・塗り薬・貼付薬など)して登園した時は、必ず教えて下さい。

  • 与薬について(与薬とは、お薬を飲ます、塗る、貼る等の医療行為のことです)

    保育園では、原則として薬の与薬はできません。
    (与薬は本来、医学的侵襲性の高い行為であり、医師の管理のもと(処方箋)、保護者が行う行為だからです)

  • 予防接種について(接種を受けたときも必ずお知らせください)

    予防接種は体調の良い時に計画的にお受けください。
    予防接種を受けた後は、副反応・副作用が起こる可能性があり観察が必要ですので、なるべくご家庭で保育できる時(お休みの前日等)に接種をお願い致します。 予防接種を受けた時は、登園時にお知らせください(口頭かキッズリーにて)。

  • 感染症について

    保育園では厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」を準用しています。感染症の種類によって、出席停止となる場合もあります。
    出席停止となる感染症の診断を受けた場合は、園にご連絡をお願いします。
    治癒が確認され、医師からの登園許可が出された時は、『登園届』に保護者が記入し、保育園に提出してから登園してください。
    『登園届』はダウンロードするか、園にも用意しています。
    尚、新型コロナウイルス等の予期せぬ感染症等が発生した場合は、厚生労働省の定めに従い、行政機関への報告を行い、行政の定めにより感染者と園児・保護者・職員を守る対応を取ります。

    登園届.pdf  ※必要時にダウンロードしてください。

  • 保健カードについて

    園で身体測定や健康診断を行った際は、結果を保健カードにてお知らせします。
    保護者様が結果を確認した後、保護者サイン欄にサインもしくは捺印の上、速やかにお返し下さい。

  • 送迎について

    送迎の方が感染症(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症等)を発症した場合には、他児への感染予防のため園内には入れません。
    門での対応となります。

  • 保育園で使用する薬剤

    かゆみ止め:新レスタミンコーワ軟膏
    虫よけ:虫よけキンチョールDF パウダーイン、蚊取り線香、アースノーマット電池式
    ※上記薬剤について、使用を控えたい場合はお知らせください。

  • ホクナリンテープ(気管支拡張剤)などの貼付薬

    ※園でお預かりして貼ることは致しません。
    ①テープには、必ず名前を記入してから貼ってください。
    ②登園時に、テープを貼っている場所を保育士にお知らせください。
    ③テープ貼付時は、原則プールやシャワーの使用はできません。
    ※貼付薬ははがれて床に落ちると、乳児が口に入れて窒息する危険があります。
    職員もはがれたり、落ちたりしていないか確認をしますが、乳児の誤嚥・誤飲等を防ぐためにも、ご協力お願いします。

  • 食物アレルギーについて

    保育園では食物アレルギーと診断されたお子様に対して、医師の指導票に基づいて、アレルギー除去対応をします。
    アレルギー除去にあたっては、医師記入の「保育園におけるアレルギー疾患生活管理指導表」を提出していただきます。
    その後は継続的に、毎月保護者の方に給食の献立を確認していただきます。
    食事やおやつを提供する際は、配膳用専用トレーやネームカードを利用し、誤食のない体制管理を継続します。

  • SIDS(乳幼児突然死症候群)について

    厚生労働省の指導に基づき、SIDSの防止対策として、睡眠時うつぶせ姿勢にならないように気を配り、保育士による睡眠チェックを0歳児は5分おき、1・2歳児は10分おき、3~5歳児は30分おきに行っています。
    また、午睡用マットレスには、SIDS予防マット(綿の敷布団のように顔が沈んで呼吸が出来なくなる事故を予防できる硬めのマットレス)を全園児で使用しています。

  • 衛生管理・寝具の洗濯と感染予防のお願い

    ■ 寝具消毒:午睡用敷マットレスと掛毛布を年6回、墨田区から依頼を受けた専門業者が消毒乾燥します。
    ■ 害虫駆除・園舎消毒:墨田区委託業者が年2回
    ■ 砂場管理:砂場専門業者によるメンテナンス年1回
    ■ 敷マットカバーと毛布カバー・・・保護者様が毎週末に持ち帰り、洗濯をしてください。
    ■ 汚れ物の取り扱いについて・・・・便や嘔吐物、血液などで汚れた衣類等は、そのままビニール袋に入れてお返しします。二次感染予防の為ですのでご理解ください。

    【嘔吐物の付いた衣類の洗濯方法】園で行っている方法です

    ~感染予防に効果的・ご家庭でもお勧めします~
    ①マスクと手袋をつける。
    ②水洗いをする。
    ③0.02%次亜塩素酸ナトリウムで30分~60分付け置きするか、85℃で1分以上熱湯消毒する。
    *0.02%次亜塩素酸ナトリウム:家庭用塩素系漂白剤5~6%(ハイター等)を2Lの水にペットボトルのキャップ2杯分入れる。ただし、ハイター等は色落ちする可能性があります。
    ④他の衣類と分けて洗濯する。
    ⑤洗い場はよく洗い流し、消毒する。

  • 子どものうがい・手洗い

    子どもの年齢に応じて、うがい・手洗いを行っています。うがいは口腔ケアと感染予防が目的です。

  • 子どもの爪の管理について

    子どもの爪は薄くて危険です。毎週末には、爪切りをして爪の角を丸く整えてください。
    また、他児との接触の場合に、相手を傷つけてしまうこともありますので、爪の管理は保護者が適宜行ってください。

  • 保育室の環境設定

    当園では各保育室に温度計・湿度計・空気加湿清浄機を設置し、最適な室内環境の維持に心掛けています。
    保育室の遊具や玩具については毎日定期的に必要な消毒・洗浄を実施しています。

  • 職員の健康管理

    当園の職員は行政で定められた健康診断を受けています。
    全職員が必要な細菌検査(検便)を受け、腸管出血性大腸菌O-157などの細菌に感染していないことを確認しています。

  • 健康診断

    保育園で実施する健診等は以下の通りです。

    定期健康診断 0歳児は毎月1回実施します。1歳児~5歳児は年2回(春・秋)実施します
    歯科健診 全園児、年2回実施します
    身体測定
    新入園児健康診断
    全園児、毎月1回実施します
    入園内定時に実施します

    さゆり保育園では、看護師有資格者が平日の日勤帯に勤務しています。
    保健室では園児の健康管理を優先に、全体の保健衛生管理を行っています。

  • 子どもの症状を見るポイント

    子どもの元気な時の『平熱』を知っておくことが、症状の変化に気づく目安になります。

    いつもと違うこんな時は子どもからの「体調変化」SOSのサインです。

    子どもは言葉で言えません! 体調でSOSを訴えています。

    ■ 親から離れず機嫌が悪い(ぐずる)
    子どもは言葉で言えません! 体調でSOSを訴えています・睡眠中に泣いて目が覚める
    ■ 元気がなく顔色が悪い
    ■ きっかけがないのに吐いた
    ■ 便がいつもよりゆるい
    ■ いつもより食欲がない
    ■ 目やにがある、目が赤い

    子どもの体調は驚くほど急激に変化しますので、上記のような体調変化のサインは要注意です。
    このような場合は、早めに安静・受診等の対応が必要です。