子ども主体の協同的な学びプロジェクト

墨田区主催「子ども主体の協同的な学びプロジェクト」に参加しました

当園のある東京都墨田区では、子ども・子育て支援制度に基づく区市町村による「子ども・子育て会議」が設置され、この会議の乳幼児ワーキンググループで「子ども主体の協同的な学びプロジェクト」が実施されています。
さゆり保育園は、令和元年度に「子ども主体の協同的な学びプロジェクト」に私立保育園代表として参加しました。年間をかけて「子ども主体の協同的学び」をテーマにした保育実践に取り組みます。当園にはプロジェクトアドバイザーの学識経験者で専門家である松山洋平先生(和泉短期大学児童福祉学科准教授)が関わり、カンファレンス形式の園内研修を実施、その後に他園の先生方を招いた公開保育と振り返り研修会・一般区民公開による合同発表会を開催しました。

松山洋平先生の保育観察

子ども達の室内遊びの様子(4歳児クラス)

■公開保育の振り返り発表
担任保育士から今日の保育のねらいや振り返りをパワーポイントで提示しながら説明しました。

■振り返り研修の松山先生のレクチャー

■グループワークの様子
区内の他の区立保育園や私立保育園の保育士たちと互いの気付きを発表しあいます。
今まで気付かなかった自園の強みや良き文化があることに気付きました。

1年間のクラスの成長をご覧ください

このプロジェクトに参加したことによる評価

このプロジェクトは何か特別なイベントに全員で取り組むということではありません。

保育園の普段の生活や暮らしの中で、子どもたちが感じている思いや発見や小さなつぶやきを丁寧に保育者が拾っていく中で、それらを可視化し、仲間の中でそれを共有したり、共感出来る環境を整えることによって、子どもたちが更に主体的に活動を広げ、一層の発見や行動の深まりをしていくことを支えるしくみ作りとしてとらえました。
そのプロセスの中で、子どもたちの感じている「楽しい」「おもしろい」が「なんでだろう」「やってみたい」に変化し、「こうしたらもっと楽しい」とか「もっとこうしたい」「みんなとやりたい」に進化・深化していきます。引っ込み思案で自分の意見がなかなか言えない子や、他者の遊びに追従するだけだった子、大人の指示に頼る受け身だった子もいましたが、その会議で試行錯誤しながら遊びや活動に積極的に取り組む姿に変わってきたことを感じます。「子ども会議」まで出来てしまう仲間意識の高揚は感動でした。

「保護者参加のイベント」にまで広がることも出来ました。
これらの取組みの中で、保育者自身が変革していくことを見ることができ、子どもたち自身が取組みの中で成長していく様子に保育のおもしろさを再認識し、自身の関わりに手ごたえを感じてくれている様子に感動しました。子どもの変化は保育者にも新しい気付きや学びを与えてくれています。